不動産を購入する前は色々な物件と同時に比較することが難しいですよね。
それは1つとして全く同じ物件が存在しないからです。
不動産を購入したり借りる場合には、不動産を扱う専門家である不動産屋とオーナーが決める場合がほとんどです。
適正な価格というのが存在しないからです。
そこでもし物件の価値が適正な評価方法で算出されるサービスがあれば、使いたいと思いませんか?
不動産はIT化が遅れている業界であると言われています。
不動産価格データの共有がされていないため、不動産の価格はわかりにくいといわれています。
そこでTATERUという会社が不動産の物件情報の管理にITを導入しました。
TATERUは新しい企業ですが、従来の不動産の売買・管理方式ではなく、ITを積極的に取り入れた便利で手頃な価格で提供されていれば消費者にも歓迎されるはず。
今回はTATERUの賃貸アパートおよび事業について解説します。
TATERUの会社の特徴
TATERUは2006年に創業した不動産に関わるプラットフォームを提供する企業です。
2006年に創業した会社で、もともとインベスターズクラウドという会社名でした。
2015年に東証マザーズに上場して、2018年4月に現在の名前に変更をしました。
TATERUは不動産売買と、運用を行うためのITサービスのプラットフォームの提供を主力事業としています。
自社で土地を仕入れてアパート建設までを一貫して行うのではなく、アパート経営を始めたい人がTATERUの推薦する土地に問い合わせをして、マッチングが成立してからアパートの建築を始めます。
TATERUの土地に関する情報はホームページだけでなく、スマホアプリでも提供。
TATERUは既存の紙媒体や対人による不動産物件の斡旋を行うのでなく、スマホのアプリで行われます。
TATERUの提供する建物には、建物の使用状況をモニタリングするためのIoT機器(Internet of Things、インターネット回線に接続されてデータの送受信を行う機器のこと)が複数設置。
自宅の設備の利用状況や操作が家から離れた場所からモニタリング・管理することができます。
また分析されたデータはアパートのオーナーにも届けられ、アパートの管理状況を把握して、入居率を維持する試みを打つことができます。
この様にTATERUはアパート経営に関連したプラットフォーム事業を行っています。
以下主な事業を挙げると
- 土地・アパート建築のマッチング事業
- アパートの自動化・情報提供を行うIoT機器の開発提供事業
- オーナー向けのアパート管理事業
- クラウドファンディングによる少額の不動産投資事業
- 民泊運営代行事業
- 外国人対応代行事業
- 不動産仲介メディア事業
- リノベーション不動産販売事業
など行っています。
アパートを購入する前にも安心なTATERUが提供するサービスとは?
そして最も特徴的なのが、不動産の物件を購入する前に、その物件の適正な価格を算出してオープンなデータとしてインターネット上で公開していることです。
不動産の取得を検討する場合においては、単なる物件情報をWebの画面上で表示させるだけでなく、ローンを借り入れた場合の返済金額や周辺地域住民の属性・犯罪率・人口の増加率といった、アパートの収益を推定するために有効な情報もオープンに公開しています。
またITを用いたサービスにもサービスも積極的に展開しています。
これまで不動産業界は適正な値段や取引の実態などが、一般の消費者には見えにくい状態にありました。
TATERUは不動産業界の見えない部分にITを使って見える化することで、不動産業界を新しい切り口から開拓しようとしています。
アパート経営を始めようとする方にとって、やはりどの様な不動産に投資を行って運用していけばよいのか具体的にわからないということが、一番大きな不安材料ではないでしょうか。
TATERUはこれからアパートのオーナーだけでなく、入居者にも便利に活用できるサービスプラットフォームを提供しています。
不動産の初心者にはよくわからなかった不動産の世界にITの技術を持ち込んで、便利なサービスを提供している企業です。
TATERUが提供するアパートの特徴は?
TATERUの建物は、「Apartment kit」という、建物の状態をセンサーで取得して操作を自動化するIoT機器のプラットフォームを設置しています。
これにより、入居者は部屋の状態をリモートで管理することが可能です。
具体的には
- スマホのアプリでエアコンを操作する
- スマホで部屋の解鍵を行う
- 帰宅直前に玄関をライトで照らす
- 夜にセキュリティが動作する
といったことができます。これらの部屋の機器の操作はスマホで集中して管理することができます。
忙しい人には、わざわざライトを消すためにスイッチを探したり、家の鍵を取り出すことが手間に感じられます。
スマホが必需品となった現代、家中の設備の操作を手元のスマホで行うことは時間の短縮になり、喜ばれる付加価値と言えるでしょう。
具体的な設備を挙げると
- デバイスを相互に接続するセントラルコントローラ
- 家電製品のリモコン信号の登録と気温・湿度の観測を行うコントローラ
- 窓や扉に貼り付けて、異常や揺れを検知するタグ
- 色や明るさが調節可能なライト
- スマホで会場ができるスマートロック
といったものがアパートに用意されます。
これらの情報は入居者だけでなく、オーナーとTATERUにも共有されます。
日々の管理業務や月次の利用状況の報告も効率的に行うことができます。
オーナー向け情報提供
オーナーはスマホのアプリから所有物件の稼働状況を確認することができます。
空室が発生した際には、
- 現状回復が完了したことの確認
- 次の入居者の問い合わせ状況の報告
- 空室案内ページへのアクセス状況
- 周辺の家賃相場や人口の変動などのデータ
をスマホアプリから確認することができます。
これらのやり取りはアプリ内のメッセンジャーで行われるので、管理会社との電話のやり取りで時間が奪われることがありません。
まとめ:次世代のスマートハウスを実現したTATERU
今回はTATERUの賃貸アパートおよび事業について解説しました。
TATERUは他の業界と比較して情報のオープン化やIT化に遅れていると言われる不動産業界に、テクノロジーで差別化を図ろうとしている企業です。
一般的な商品の値段や性能なのは、ネットの口コミサイトや値段比較サイトで見ることができますが、不動産物件についてはこれまで情報がオープンになって利用者の意見や相場を知る機会があまりありませんでした。
TATERUは不動産にITという切り口で新たな付加価値を出そうとしています。
今やインターネットは社会のインフラとなっており、スマホは生活に欠かせないものです。
新しい物好きでスマートハウスに魅力があり、スマホの操作による家の設備のコントロールが便利だと感じられる方は、TATERUの物件を検討してみてはいかがでしょうか!