一見安定した収益を得られそうな不動産投資ですが、事業の拡大のしやすさという面では、懸念があります。
賃貸不動産の収入源は入居者の賃料であり、貸し出せる部屋・スペースの数には限りがあるという点。つまり、期待できる収入には上限があります。
ただ、建物のスペースを上手く活用し、併せて収入源を増やすことは可能です。
そこで今回は、下記について綴っていくので、参考にしていただけるとうれしいです。
- アパート経営だけに依存するデメリット
- 収入源の併せて技
- 不動産投資で拡大するポイント
前提として:アパート経営だけに依存するデメリット
賃貸不動産ビジネスは、区分けされた部屋を入居者に貸し出して、賃料を得るビジネスモデルです。とてもシンプル。
ただ、デメリットとして、収入の上限が出てきてしまいます。収入源が入居者に限定されているのです。
部屋の数を増やすことは難しいので、売上を増やそうとすれば賃料を上げるか、管理費といった名目で収入を増やすしかないのです。
売上を増やそうとして賃上げ交渉をやり過ぎれば、逆に退去されてしまい、売上ダウンにもつながりかねません。
賃貸不動産ビジネスは収入源が限られた、リスクの大きいビジネスとも言えます。
しかし、ビジネスの規模拡大のしやすさという点においては、不動産投資が売上アップを図るというのはとても難しい話になります。
次の項目で、アパート経営を活用した収入源を、3つご紹介します。
アパートの賃貸収入と併せて得られる収入源は?
賃貸収入以外で収入を得るためには、入居者の生活に支障が無い範囲で、余っているスペースを有効利用する必要があります。
- 看板を設置:広告収入を得る
- 屋根に太陽光パネルを設置して:売電する
- 駐車スペースを貸し出す:賃料収入を得る
具体的には、以下の様な収益方法が考えられます。
1.看板を設置して、広告収入を生み出す
駅に近い好立地にある賃貸併用住宅、また十字路で国道沿いなど人の目につく場所に家が建っているときは、看板を出して広告料を得ることを考えましょう。
大型の看板を広告スペースとして貸し出すことができれば、広告収入を得ることができます。
2.屋根に太陽光パネルを設置し、売電する
屋根に太陽光パネルを設置し、太陽光発電投資として活用することで、売電収入を得ることが出来ます。
今から太陽光パネルを設置しても、10年間で投資費用を回収することが出来るでしょう。
その後も、自宅や賃貸部分へ電力供給を回していけば、毎月の電気代を節約できます。
3.駐車スペースを貸し出し、賃料収入を得る
敷地に十分なスペースがあるときは、駐車場として貸し出すことを検討しましょう。
地方であれば自家用車の駐車スペースの需要は高いです。
周辺に賃貸駐車場が少ないエリアであれば、住民以外に貸し出すことで駐車場収入を得ることができます。
補足:不動産投資で事業拡大するためのポイント
- なるべく購入費用は低いものにすること
- 利回りが確実に出せる物件にすること
結論、ポイントは2つです。「当たり前じゃん、、」と言われてしまえば、それまでなのですが(笑)
アパートを一棟購入するだけでも、多額の資金が必要になります。
購入資金が多額になるほど、銀行の審査は厳しくなり、融資は受けづらくなります。
そこで、一棟目のアパートはなるべく割安な物件を購入し、確実に実績を積んでから、銀行からの追加融資を受けるのです。
銀行は最初から複数の物件を購入するための資金は融資してくれません。
物件を購入する度に借り入れの申し込みをし、審査を受け、都度融資を受ける必要があるのです。
一棟目のアパートで大きな利回りが得られないまでも「失敗しない」程度の実績を残すことができれば、銀行の信用が得られて追加の融資を受けやすくなります。
そのためにも、アパート経営で事業規模の拡大を目指すのであれば、最初の物件は購入資金は低めで確実に収益が出る物件を選びましょう。
まとめ:アパート経営を活かした収入源を目指そう!
今回は、アパート経営を活かし+αで収入源をアップさせる方法を、3つ紹介しました。
賃貸不動産ビジネスは貸し出せる部屋が限られており、賃料も変更することが難しいため、物件単体での収益拡大は困難です。
事業を拡大するためには、一棟目の物件を確実に成功させ、複数の物件を所有することで事業拡大を目指しましょう!