最近では、東南アジアでの不動産投資の人気も高まっており、実際に「東南アジアで暮らしたい日本人」の割合が増えてきています。
中でもタイのバンコクは根強い人気が。価格が安かったり、日本人が暮らしやすいと言われているからですね。
そこで今回は、バンコクでアパート経営を始める上で気になる不動産事情について、詳しく解説していきます。
- 日本人がバンコクでアパート経営はできるか?
- 主な賃貸物件の紹介と人気の間取り
- 銀行融資と管理会社の現状
主に上記3つについて触れていくので、気になる方は最後までお付き合いいただけるとうれしいです。
日本人がバンコクでアパート経営はできるのか?
結論から言うと、外国人がタイで居住用の土地を所有することが難しいです。また、いくつかの条件があります。
- 4,000万バーツ以上の投資金を持っていること
- 投資期間が3年以上であること
- 指定された地域内の土地であること
以上の条件を満たして、大臣の承認を得ることができれば、1ライ(=1,600㎡)まで土地を所有できます。
10億円以上の資金が必要となるので、個人がバンコクでアパートメントを入手して経営することは困難だと言えるでしょう。
法人も土地を取得できますが、資本金の49%以上を外国人が所有している株式会社は、所有ができません。
アパートの形態と一般的な間取り
形態は、大きく分けると、以下の3つのタイプです。
- アパートメント:一棟まるごと購入
- コンドミニアム:分譲マンション
- サービス・アパート
日本でいう一棟まるごと購入して各部屋の貸し出すタイプの物件は、アパートメントになります。
一人のオーナーが建物全体を所有して管理します。
バンコクでの不動産投資は、コンドミニアム購入がおすすめ
上記で書いたように、アパート一棟をまるごと所有することが難しいバンコク。
そのため、不動産投資を行うのであれば、コンドミニアム購入がオススメです。
コンドミニアムとは
コンドミニアムは、日本で言うところの分譲マンションです。
バンコクは現在建設ラッシュとなっており、多数のコンドミニアムが建設されています。
- プールやフィットネスジムが併設
- コンビニやレストラン付き
- 部屋の間取りは20畳や30畳
タイのコンドミニアムは、上記のような物件が多いです。
一見、相当な値段が必要かと感じますが、実際は格安の値段で購入することができます。
理由は、タイでは外国人向けの不動産販売が盛んだからです。
また、タイで外国人が所有できる不動産は、コンドミニアムやアパートメントなどに限られています。一軒家や土地については所有できません。
よって、タイで不動産投資をするのであれば、コンドミニアムがおすすめです。
タイは固定資産税もかからないので、物件購入もしやすいのが特徴です
バンコクの賃貸物件紹介サイトと相場
経営となると、どんな賃貸物件があるか、リサーチ必須になると思います。
バンコクの賃貸不動産物件を探すことができるWebサービスが4つあるので、サイトや相場などを紹介していきます。
賃貸物件紹介サイト
下記4つが、主なバンコクの賃貸物件紹介サイトです。
相場
ワンルームの賃料をしらべた所、7,000バーツ(24,000円)〜90,000バーツ(310,000円)の物件が登録されてます。広さは20平米〜50平米程度です。
賃料に幅がありますが、これは立地の利便性や建物の快適度といった付加価値が含まれているからです。
共用施設としてジムやサウナ、プールが用意されている物件もあります。
日本ではアパートといえば木造で部屋数が4〜10部屋程度の集合住宅をイメージしますが、バンコクでアパートメントといえば高層の鉄筋コンクリートで作られたしっかりした作りの建物も含まれます。
個人的に、タイの首都であるバンコクのワンルームが、24,000円から借りられるのは魅力的ではないでしょうか?
日本の山手線内のアパートと比較しても、安い固定費で生活することができますね。
一般的な間取り
- ユニットタイプ:浴室内にトイレが一体型
- ワンルーム:シャワーのみ
これはワンルームでコンパクトな部屋であれば、むしろ賃料を下げるためにバスタブもいらないと考える入居者が多いことも背景としてあるのでしょう。
銀行融資と管理会社について
経営するとなると、融資や管理について気になると思うので、下記で詳細を書いていきます。
バンコクで銀行融資は借りれるのか?
不動産を購入するために、外国人がローンを組めるのか疑問もあると思います。
不動産購入をタイで検討している場合、条件を満たしていれば現地の銀行で融資を受けることが可能です。
ただしアジア各国は経済成長が著しいこともあり、利息が高めの設定となっています。
タイで融資を受けるのであれば、金利は6%前後となることが多いです。
アパートの管理は?管理会社はあるのか?
結論、タイの不動産は基本的に「自主管理」。(タイでも日本における不動産会社や管理会社がありますが、数は少ないです。)
タイでは宅建などの、不動産の取り扱い業務を行うための免許や資格がないのです。
物件を購入した後に発生したトラブルは自分で解決する必要があります。言葉が通じない相手との交渉になるので、困難だと思います。
対策は、現地の事情に詳しい信頼できる、パートナーやエージェントを見つけることです。
- 日本で主催されているタイ・バンコクの不動産投資セミナーに出席する
- セミナーに出席して、現地に詳しいコーディネーターやエージェントに直接相談する
外国の不動産を購入するためには、さまざまな規制や習慣の違いがあり、日本の常識が通じないこともあります。
現地の事情に詳しい安心できるパートナーを通して投資を行うのが懸命でしょう。
まとめ:バンコクでのアパート経営はむずかしい。コンドミニアムがおすすめです
今回は、バンコクでアパート経営を始める上で、気になる不動産事情について調べてみました。
外国人がタイ・バンコクの不動産を購入することは規制があり、アパートを一棟購入してアパート経営をすることは困難です。
コンドミニアムであれば、比較的購入しやすくなっています。