「都心でアパート立てる予算がないから、田舎で経営していきたい」。そう考える方は実際に多いです。
そこでの懸念点は、「田舎って需要あるの?」という点ではないでしょうか?
結論、田舎でのアパート運営は可能です。ただ、確かにコツや条件は必要です。
そこで今回は、田舎でシェアハウスを数軒運営している私が、下記2つを詳しく綴っていこうと思います。
- 田舎でのアパート経営を成功するための3つの条件
- 田舎でアパート経営するメリット・デメリット
田舎でアパート経営が成功するための3つの条件
数々のシェアハウスを経営している私が思う条件は下記3つ。
- 商業施設や中心市街地に近い
- 近くに企業や大学がある
- 区画整理や再開発がされている
経験談を下に、深掘りして解説していきます。
①商業施設や中心市街地に近い
首都圏であれば、概ね駅から徒歩10分以内の立地であることが求められます。
しかし、車で移動することが前提の田舎は別問題。
駅からの距離よりも、車で移動できる範囲内に、商業施設や市街地があることが重要になります。
- 駐車場付きのスーパーや飲食店が近くにある
- コンビニ・ファーストフード店がある
上記の条件であれば、日常生活で困る事は少なくなります。
②近くに企業や大学がある
近くに、企業の事業所や工場などがあったり、大学があると場合は、通勤や通学をしている人の安定したニーズがあります。
駅チカよりも、通勤・通学に時間がかからないことの方が、ウリになることも。
ただし、いずれにしても依存は危険です。例えば、企業のリストラで事業所が閉鎖することもあるからです。
企業が一つだけではなく、複数立地しているエリアを選ぶことで、入居者が一気に減ってしまうリスクを分散できます。
③区画整理や再開発がされている
再開発を行うと、古い敷地が統合されて、大きなビルや商業施設に生まれ変わります。
生活の利便性が増して、地域活性化に繋がりますね。他にも再開発のメリットは、
- 耐震性や耐火性に問題があった建物がなくなる
- 街並みが綺麗で安全になる
といった効果があります。
再開発は長い期間を経て行われるので、アパートを入手してすぐに収益に効果が出るまでは、正直時間がかかります。
ただ、長期的にアパート経営を行う方針であれば、安定した収益を出せるアパート経営が可能になるでしょう。
田舎でアパート経営を行うメリットは?デメリットは?
では最後に、田舎でアパート経営をするメリット・デメリットを、まとめていきます。
見方を変えれば、都心物件のメリット・デメリットでもあるので、参考にしてみてください。
メリット(都心物件のデメリット)
- 購入資金が低く抑えられる
- 利回りが高い
- 値引き交渉を行い格安で購入できる
デメリット(都心物件のメリット)
- 都心よりも入居者が集まりにくい
- 売却を考えた時に購入希望者が現れにくい
改めてみると、一長一短です。予算とコンセプトを同時に考える必要がありますね。
一般的に、田舎の物件の方が表面利回りが高くです。
また、田舎物件は購入資金が低く抑えられるので、空室が無く十分稼働した時の投資対効果は高くなります。
交通網が発達している都心と異なり、地方の不動産は誰でも購入できる訳ではないので、値引き交渉などを行って割安に購入することも可能です。
ただ、入居者が集まりにくいので、空室率が高くなる可能性も。
いざ「アパートを売却しよう!」と思っても、購入希望者が現れにくく、なかなか売却ができない・売却まで時間がかかってしまうといった事も。念頭に置きましょう。
まとめ:田舎でも条件が揃えばアパート経営はできる!
今回は、田舎でアパート経営を成功させるためのポイントについて解説しました。
- 商業施設や中心市街地に近い
- 近くに企業や大学がある
- 区画整理や再開発がされている
「地方」と言っても、知名度の高い場所は、物件価格はやや高めであったり、既にアパートの供給が十分ある場合も。その際は、見送るのが賢明です。
逆にピンポイントで活性化しそうな田舎であれば、安定したアパート経営ができる可能性があります。